田舎からの発信 たのうえ         ほーむ


田ノ植地域資源保全活動組織 体制整備構想(案)  概要

1.現状と10年後

 現在、田ノ植集落の農業従事者は64人。10年後には40人と推定される。(62.5%)
 平均年齢は 62.8歳から66.7歳に上昇する。

 また、集落全体の人口は303人から247人に減少すると推定される。(81.5%)

<このような現状を踏まえ、集落の人々が集まって、将来、地域の農業や環境を維持できるのか、
 また、どのように対策をとっていけばよいのかを話し合った。>

2.農地・水・環境が有する役割

 農地は農産物を生産するだけでなく、以下にしめすような多面的な機能を
 有することから、農業者だけでなく地域住民が一体となって維持していく必要がある。
 @流雪用水・防火用水などの生活用水としての役割
 A農道の生活道路としての役割
 B景観形成・生物多様性・水の浄化など多様な環境維持としての役割
 C水田のダム機能など防災上の役割
 D農業体験の場・遊びの場・安らぎの場など多様なエリア提供としての役割

3.将来展望

 @多面的な機能は農業者だけでなく、国民に広く恩恵を与えていることを認識して頂き、
  地域住民一体となって、農地の維持に取り組んでいく。
 A経費負担・労務負担を農業者だけに頼っていては、農地は維持できないことをPRしていく。
 B今後とも農業者が主体となって農地を維持していくことには変わりないため、農業者の所得を確保し、
  後継者を育成する必要がある。
 C農業者が減少することは確実であるため、少なくなった人数でも農業ができるようにするためには
  農地の基盤整備(田んぼ一枚あたりの面積を大きくする)が必要。

4.担い手・後継者の育成・確保

 @現状の農業所得では新規就農者は望めない。
  従って、兼業農家が定年退職後に地域の担い手となるよう、意識付け・体制整備・勉強会を行う。
 A農業の効率化のために、農地の集積を進める。(農事組合法人たのうえが中心となる)
 B農地の基盤整備をすすめる。

5.実現のための具体的方法

 @基盤整備を進める
  (事業仕分けで大幅な予算カットがされたが、農地の維持は、国民にとって重要であることを訴える)
 A農業者の所得確保 (冬季の就労確保、園芸作物の導入)
 B定年退職者の担い手化
 C地域住民が活動に参加しやすいような面白い企画、食育につながる企画など工夫



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